工芸科は、粘土も着彩もする中立の科だったので、石膏デッサン強化ゼミや、彫刻科・日本画科との合同授業は、専門として学んでいるそれぞれの科から本当の奥深さを教わることができるいい機会でした。その際、彫刻科の講師に、デザイン工芸科の某講師の制作スタイルを倣ってみては、とアドバイスを貰って、その講師のように描いてみようと試みたり、日本画の丁寧な感じを参考にして描いてみたり、試行錯誤の結果、だんだんと新しい道が見えてきて、上達につながったと思います。学科の方はコツコツとやってこなかったツケで、センター直前に喪失感にかられていた時、学科の先生の、「不安は不安しか生まないから、今やれることをやったという達成感に自信を持とう」という言葉を信じ、前向きに考えるように心がけました。

デッサンは、前回の講評で言われたことをよく思い出して取り組むようにしてました。立体構成は時間内に終わらず、持ち帰って家で作ることがありました。講評後は、同じ立体系のみんなで講評し合ったりもしました。休日は気分転換のために買い物をしたり、映画を見たり、美術館にもよく行きました。青葉台駅前の大型書店の美術コーナーは、モチベーションが上がるので、授業に行く前に寄っていました。講評で少し褒められてもうぬぼれず、毎回注意されることは意識して直そうと努力することで、確実に向上すると思います。試験当日は今までやってきたことを思い出してリラックスして取り組む。クジで変な位置にあたっても慌てない、休み時間にみんなで集まって情報交換など。そして両親にはいつも感謝し、作品を見せることが大事だと思います。

僕は、課題を家に持ち帰ってやるのがイヤだったので、できるだけ制作時間中にたくさんのことを吸収しようとしていました。だからといって学院以外では課題のことを考えないのではなく、基本的に自分の趣味は制作につながってくるので、休日は、自分の興味のあるアート、音楽、デザインなど色々なことを楽しむ時間にしていました。受験は切り替えが大切です。1年は長いようで短い期間だから、客観的に自分の実力を知って、今どんなことをすれば実力が上がるか、よく考えましょう。絵は楽しいものなので、あんまり真面目にやりすぎず、自分がもっと楽しめるようにやってほしいですね。楽しいことには一生懸命になれるはずです。明るい気持ちで良い作品を作ってください。

学院は集中しやすい環境だったので、制作時間中は、かなりのめり込んで作品をつくることができました。私は平面構成が苦手で、制作時間内に終わらせることができずに、入試直前まで休日の昼間や、平日の深夜もほとんど作品にふれていたように思います。どれくらいから受験モードに入るかは人それぞれですが、本番まで同じようなテンションを保つことは大切だと思います。本番前に気を張りすぎて疲れてしまったら休めばいいと思うし、逆に休んだら集中が切れてしまう人もいると思うので、自分に合った方法を身につけてください。本番は自信を持って臨むことです。多少緊張しても、入試さえも「楽しんで」できるテンションで臨めれば、気分良く制作できるはずです。迷ったときは、自分が「好きなことをしている」ということを思い出してください。
